第16章 傾向分析(AHP)

第16章 傾向分析(AHP) — ThinkNavi 操作マニュアル

第16章 傾向分析(AHP)

AHP(Analytic Hierarchy Process:階層分析法)を活用した意思決定支援ツールです。サイドバーの「傾向分析」をクリックしてアクセスします。

16.1 AHPとは

AHP は、複数の基準(評価次元)に基づいて複数の選択肢を比較・評価する意思決定手法です。基準間の相対的な重要度を一対比較で定量化し、客観的なスコアリングを行います。

16.2 4つのステップ

画面上部のタブで4つのステップを切り替えます:

  1. セットアップ → 2. 重み付け → 3. 評価 → 4. 結果

16.3 ステップ1:セットアップ

評価次元(基準)の設定

評価に使用する基準を定義します。

操作:

  1. テキスト入力欄に基準名を入力(例:「創造性」「論理性」「実行力」「共感力」「戦略性」)
  2. 「+」ボタンまたはEnterキーで追加
  3. 不要な基準はゴミ箱アイコンで削除

デフォルトの基準:

  • 論理・分析力
  • 戦略ビジョン
  • 創造性
  • 共感・コミュニケーション
  • 実行力

対象/行動(選択肢)の設定

評価する対象を定義します。

操作:

  1. テキスト入力欄に対象名を入力(例:「プランA」「プランB」「現状維持」)
  2. 「+」ボタンまたはEnterキーで追加
  3. 不要な対象はゴミ箱アイコンで削除

デフォルトの対象:

  • 現在の思考パターン

セットアップが完了したら、下部の「次へ:重み付け」ボタンをクリック。

16.4 ステップ2:重み付け

各評価次元の相対的な重要度を一対比較で設定します。

画面表示:

  • 2つの基準のペアがスライダーとともに表示されます
  • 全てのペアについて順番に比較を行います(N個の基準 → N×(N-1)/2 回の比較)

スライダーの操作:

  • 中央(0): 両方の基準が同等に重要
  • 右に移動: 右側の基準がより重要(最大9倍)
  • 左に移動: 左側の基準がより重要(最大9倍)

動的テキスト表示:

スライダーを動かすと、「創造性は論理性の3.0倍重要」のようなテキストが表示されます。

計算方法: 幾何平均法(Geometric Mean Method)が使用されます。比較行列から各基準の幾何平均を計算し、正規化して重みを算出します。

全てのペアの比較が完了したら、「次へ:評価」ボタンをクリック。

16.5 ステップ3:評価

AIが各対象を各基準で0〜10のスコアで自動評価します。

操作:

  1. 「AI分析を実行」ボタン(脳アイコン付き)をクリック
  2. AIが分析を開始します(約2秒)
  3. 処理中は脳アイコンがパルスアニメーション、各対象カードにプログレスバーが表示されます
  4. 完了後、各対象カードに全基準のスコア(0〜10)が横棒グラフで表示されます

スコアの読み方:

  • 0〜3: 低い(その基準での能力/適性が低い)
  • 4〜6: 中程度
  • 7〜10: 高い(その基準での能力/適性が高い)

全ての対象のスコアが表示されたら、「次へ:結果」ボタンをクリック。

16.6 ステップ4:結果

3種類のグラフで分析結果を確認できます。

傾向プロファイル(レーダーチャート)

各対象の基準ごとのスコアを多角形で可視化します。

  • 各軸が1つの基準
  • 中心(0)から外周(10)に向かってスコアが大きい
  • 複数の対象が重なって表示されるため、傾向の違いが一目でわかります

次元の重要度(横棒グラフ)

ステップ2の重み付けから算出された各基準の重要度パーセンテージ。

  • 合計100%
  • 長い棒ほど重要度が高い基準

総合スコア(横棒グラフ)

最終的なランキングです。

計算式: 総合スコア = Σ(基準のスコア × 基準の重み)

各対象の総合スコアが棒グラフで表示され、最もスコアの高い対象が推奨される選択肢です。

16.7 トラブルシューティング

問題原因と対処法
結果が表示されないステップ1〜3を全て完了しているか確認してください。特にステップ3の「AI分析を実行」が必要です
レーダーチャートが三角形になる基準が3つしかない場合は三角形になります。正常な動作です。4つ以上の基準を設定するとより見やすくなります
「次へ」ボタンが押せない現在のステップの入力が不完全です。基準と対象が最低1つずつ設定されているか確認してください
スコアが全て同じ値になるAIの評価が均一になる場合があります。対象の説明をより具体的にして再実行してください